確定申告基本ガイド!必要書類と手続きの流れを初心者向けに解説
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確定申告は、多くの人にとって年に一度の重要な税務手続きです。しかし、初めて確定申告をする方にとっては、何から始めればよいのか分からないことが多いでしょう。本記事では、確定申告の基本から必要書類、手続きの流れまで、初心者にもわかりやすく解説します。
確定申告とは何か
確定申告とは、1年間(1月1日から12月31日まで)の所得とそれに対する所得税を計算し、税務署に報告する手続きのことです。給与所得者の多くは年末調整で税金の調整が完了しますが、以下の場合は確定申告が必要です。
確定申告が必要な人
個人事業主・フリーランス
給与所得者でも申告が必要な場合
- 年収2,000万円を超える人
- 副業の所得が年間20万円を超える人
- 2か所以上から給与を受けている人
- 医療費控除を受けたい人
- 住宅ローン控除(初年度)を受けたい人
2024年度の主な制度改正点
2024年度の確定申告では、以下の制度改正が適用されます。
基礎控除の見直し
- 所得2,400万円以下:48万円
- 所得2,400万円超2,450万円以下:32万円
- 所得2,450万円超2,500万円以下:16万円
- 所得2,500万円超:0円
給与所得控除の改正
- 年収850万円超の場合、給与所得控除の上限が195万円に引き下げ
必要書類の準備
確定申告をスムーズに進めるために、以下の書類を事前に準備しましょう。
基本的な書類
収入に関する書類
- 給与所得の源泉徴収票
- 報酬の支払調書
- 事業所得の帳簿・領収書
- 不動産所得の収支内訳書
- 雑所得の支払調書
控除に関する書類
- 医療費の領収書・明細書
- 寄付金の受領証明書(ふるさと納税等)
- 生命保険料控除証明書
- 地震保険料控除証明書
- 住宅ローンの残高証明書
その他必要書類
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 身分証明書(運転免許証等)
- 銀行口座の通帳(還付金振込用)
- 印鑑
確定申告の手続きの流れ
ステップ1:申告方法の選択
確定申告には以下の方法があります。
e-Tax(電子申告)
- 24時間いつでも申告可能
- 控除額の特典あり(青色申告特別控除65万円等)
- マイナンバーカードまたはID・パスワード方式で利用
書面申告
- 確定申告書を印刷して税務署に提出
- 郵送または直接持参
税務署での申告
- 税務署の申告会場で作成・提出
- 職員のサポートを受けながら作成可能
ステップ2:所得の計算
給与所得の計算
給与所得 = 給与収入 - 給与所得控除
給与所得控除額(2024年分):
- 年収180万円以下:収入金額×40%-10万円(最低55万円)
- 年収180万円超360万円以下:収入金額×30%+8万円
- 年収360万円超660万円以下:収入金額×20%+44万円
- 年収660万円超850万円以下:収入金額×10%+110万円
- 年収850万円超:195万円
事業所得の計算
事業所得 = 売上 - 必要経費
ステップ3:所得控除の適用
主な所得控除
- 基礎控除:48万円(所得制限あり)
- 配偶者控除:38万円(所得制限あり)
- 扶養控除:38万円(16歳以上の扶養親族)
- 医療費控除:医療費-10万円(最高200万円)
- 社会保険料控除:支払った全額
- 生命保険料控除:最高12万円
ステップ4:税額の計算と納付
所得税の計算
- 課税所得 = 総所得金額 - 所得控除
- 所得税額 = 課税所得 × 税率 - 控除額
- 納付税額 = 所得税額 - 源泉徴収税額
所得税の税率(2024年分)
- 195万円以下:5%
- 195万円超330万円以下:10%(控除額97,500円)
- 330万円超695万円以下:20%(控除額427,500円)
- 695万円超900万円以下:23%(控除額636,000円)
- 900万円超1,800万円以下:33%(控除額1,536,000円)
- 1,800万円超4,000万円以下:40%(控除額2,796,000円)
- 4,000万円超:45%(控除額4,796,000円)
申告期限と納付方法
申告期限
- 申告期間:2月16日~3月15日
- 納付期限:3月15日
- 口座振替:4月中旬
納付方法
- 銀行振込
- クレジットカード納付
- コンビニ納付(30万円以下)
- 口座振替
- 現金納付
延納制度
税額の半分以上を期限内に納付すれば、残額を5月31日まで延納可能(延滞税あり)。
よくある間違いと注意点
計算ミス防止
- 電卓の使用ではなく、会計ソフトや確定申告ソフトの活用
- 領収書の合計金額の再確認
- 控除額の適用要件の確認
書類の不備防止
- 必要書類のチェックリスト作成
- 添付書類の原本・コピーの確認
- マイナンバーの記載漏れ防止
期限遅れの対策
- 無申告加算税:税額の15%(2週間以内なら5%)
- 延滞税:年2.4%(2か月経過後は年8.7%)
確定申告ソフトの活用
おすすめの確定申告ソフト
freee(フリー)
- 初心者向けの質問形式
- 自動仕訳機能
- スマホアプリ対応
- 月額1,180円~
マネーフォワード確定申告
- 豊富なテンプレート
- 銀行・クレジットカード連携
- 月額1,078円~
やよいの白色申告オンライン
- 白色申告は無料
- 青色申告は年額8,800円~
- 電話サポートあり
税理士への相談タイミング
税理士相談がおすすめの場合
- 年収1,000万円以上
- 複数の所得源がある
- 不動産所得がある
- 相続・贈与がある
- 初年度の住宅ローン控除
相談費用の目安
- 単発相談:5,000円~30,000円
- 確定申告代行:50,000円~200,000円
- 顧問契約:月額20,000円~50,000円
まとめ
確定申告は複雑に見えますが、基本的な流れを理解し、必要書類を整理すれば、初心者でも十分に対応できます。重要なポイントは以下の通りです。
- 早めの準備:必要書類を年内から整理
- 正確な記録:領収書や支払証明書の保管
- 制度の理解:控除制度の活用
- ツールの活用:確定申告ソフトの利用
- 専門家の活用:複雑な場合は税理士相談
確定申告を通じて、自分の税金について理解を深め、適切な節税対策を行いましょう。毎年の申告を通じて、税務知識を蓄積していくことが、長期的な資産形成にも繋がります。
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