ビットコインローソク足パターン完全ガイド
【PR】この記事には広告が含まれています。 ※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。
ローソク足パターン分析の基礎
ローソク足パターンは、ビットコイン取引で最も基本的で重要なテクニカル分析手法です。この記事では、市場心理を反映する主要なローソク足パターンと実践的な活用法を詳しく解説します。
上記はBINANCE:BTCUSDTのリアルタイムチャートです。価格動向の参考にしてください。
上記チャートでは、実際のビットコイン価格でローソク足パターンを確認できます。各パターンの特徴と市場心理を理解していきましょう。
ローソク足の基本構造
ローソク足の構成要素
基本要素
- 始値(Open): 期間開始時の価格
- 終値(Close): 期間終了時の価格
- 高値(High): 期間中の最高価格
- 安値(Low): 期間中の最安価格
視覚的構造
- 実体(Body): 始値と終値の間の太い部分
- 上ヒゲ(Upper Shadow): 実体上端から高値まで
- 下ヒゲ(Lower Shadow): 実体下端から安値まで
色の意味
陽線(緑/白): 終値 > 始値(上昇)
陰線(赤/黒): 終値 < 始値(下落)
ローソク足が示す市場心理
大きな実体
- 強い方向性(買いまたは売り圧力)
- 明確なトレンド継続
- 投資家の確信度が高い
小さな実体
- 迷いや優柔不断
- 売り買いが拮抗
- 転換点の可能性
長いヒゲ
- 一方向への試し(上ヒゲ=売り圧力、下ヒゲ=買い支え)
- 抵抗や支持の存在
- 反転の可能性
単一ローソク足パターン
ハンマー(Hammer)
特徴
- 下降トレンド後に出現
- 小さな実体(陽線・陰線問わず)
- 長い下ヒゲ(実体の2倍以上)
- 上ヒゲはない(またはごく短い)
市場心理
- 安値で強い売り圧力
- その後、買い支えが入る
- 売り方の力が弱まる
- 反転上昇の可能性
売買戦略
確認: 翌日の陽線で反転確認
エントリー: ハンマー高値突破
損切り: ハンマー安値割れ
利確目標: 直近レジスタンス
逆ハンマー(Inverted Hammer)
特徴
- 下降トレンド後に出現
- 小さな実体
- 長い上ヒゲ(実体の2倍以上)
- 下ヒゲはない(またはごく短い)
市場心理
- 高値での売り圧力はあるが、安値では買い支え
- 売り方の勢いが弱まっている
- 翌日の確認が重要
流れ星(Shooting Star)
特徴
- 上昇トレンド後に出現
- 小さな実体
- 長い上ヒゲ
- 下ヒゲはほとんどない
市場心理
- 高値で強い売り圧力
- 買い方の勢いが頭打ち
- 上昇トレンド終了の可能性
売買戦略
確認: 翌日の陰線で反転確認
エントリー: 流れ星安値割れ
損切り: 流れ星高値突破
利確目標: 直近サポート
十字線(Doji)
基本的な十字線
- 始値と終値がほぼ同じ
- 上下にヒゲ
- 売り買いが完全に拮抗
- 転換点のシグナル
十字線の種類
トンボ(Dragonfly Doji)
- 下に長いヒゲ、上ヒゲなし
- 下降トレンド後で強気転換示唆
- 売り圧力の後に買い支え
墓石(Gravestone Doji)
- 上に長いヒゲ、下ヒゲなし
- 上昇トレンド後で弱気転換示唆
- 買い圧力の後に売り圧力
長足十字線(Long-legged Doji)
- 上下に長いヒゲ
- 強い迷いを示す
- 大きな転換の前兆
複数ローソク足パターン
エンゴルフィング(包み線)
強気エンゴルフィング
- 下降トレンド後に出現
- 1本目:小さな陰線
- 2本目:1本目を完全に包む大きな陽線
- 強い買い転換シグナル
弱気エンゴルフィング
- 上昇トレンド後に出現
- 1本目:小さな陽線
- 2本目:1本目を完全に包む大きな陰線
- 強い売り転換シグナル
エンゴルフィング売買戦略
【強気エンゴルフィング】
エントリー: 2本目陽線の終値
損切り: エンゴルフィング安値
利確: リスクの2-3倍
【弱気エンゴルフィング】
エントリー: 2本目陰線の終値
損切り: エンゴルフィング高値
利確: リスクの2-3倍
はらみ線(Inside Bar)
特徴
- 1本目:大きな実体
- 2本目:1本目の実体内に収まる小さなローソク足
- 勢いの鈍化を示唆
- ブレイクアウト待ちの状態
売買戦略
- はらみ線の高値・安値ブレイクアウトを狙う
- ブレイク方向にエントリー
- 反対側を損切りライン
ピアシングライン(差し込み線)
特徴
- 下降トレンド後に出現
- 1本目:大きな陰線
- 2本目:陰線の中点以上まで上昇する陽線
- 売り圧力の弱まりを示唆
判定基準
2本目陽線の終値 > 1本目陰線実体の中点
→ 有効なピアシングライン
ダークカバークラウド(かぶせ線)
特徴
- 上昇トレンド後に出現
- 1本目:大きな陽線
- 2本目:陽線の中点以下まで下落する陰線
- 買い圧力の弱まりを示唆
継続パターン
三兵(Three White Soldiers/Three Black Crows)
三白兵(Three White Soldiers)
- 3本連続の陽線
- 各陽線の終値が前日を上回る
- 強い上昇継続シグナル
- 実体が大きいほど信頼性高い
三羽烏(Three Black Crows)
- 3本連続の陰線
- 各陰線の終値が前日を下回る
- 強い下降継続シグナル
- 上昇トレンド後で特に有効
窓(Gap)
窓の種類
- 普通の窓: 一般的な価格乖離
- ブレイクアウェイ窓: トレンド転換時の窓
- 継続窓: トレンド中期の窓
- 疲労窓: トレンド終盤の窓
窓埋め理論
- 多くの窓は埋められる傾向
- 窓埋め狙いの逆張り戦略
- ただし、強いトレンドでは窓埋めしない場合も
パターンの信頼性向上方法
出来高との併用
信頼性の高いパターン
反転パターン + 大量出来高 = 高信頼性
継続パターン + 出来高増加 = 継続性高い
警戒すべきパターン
強いパターン + 少量出来高 = だましの可能性
複数時間軸での確認
時間軸の重要度
日足 > 4時間足 > 1時間足 > 15分足
確認方法
- 上位足でトレンド確認
- 下位足でパターン検出
- 上位足でパターン確認
- エントリーは下位足で実行
サポート・レジスタンスとの併用
効果的な組み合わせ
- 重要サポート付近でのハンマー
- 重要レジスタンス付近での流れ星
- ブレイクアウト後のリテストでのパターン
実践的な売買戦略
パターン別エントリー方法
即座エントリー
対象: 強いパターン(エンゴルフィング等)
条件: 出来高を伴う + 重要レベル付近
方法: パターン完成と同時にエントリー
確認後エントリー
対象: 弱いパターン(十字線等)
条件: 翌日の確認必要
方法: 方向性確認後にエントリー
リスク管理
損切りライン設定
- ハンマー:安値割れ
- 流れ星:高値突破
- エンゴルフィング:パターンの反対端
- 十字線:翌日の反対方向確認
ポジションサイズ
強いパターン: 通常サイズ
弱いパターン: 小さめサイズ
複数確認済み: 大きめサイズ
よくある失敗パターン
パターンの過剰解釈
問題点
- 弱いパターンを強く解釈
- 希望的観測での判断
- 他の要因を無視
改善方法
- 客観的な判定基準の設定
- 複数根拠での確認
- 感情的判断の排除
時間軸の混同
問題点
- 短期足のパターンで長期判断
- 異なる時間軸での矛盾
改善方法
- メイン時間軸の決定
- 上位足優先の判断
- 一貫した時間軸分析
まとめ:ローソク足パターンの実践活用
成功のポイント
- 基本パターンの習得: 主要パターンの完全理解
- 出来高との併用: パターンの信頼性向上
- 複数時間軸確認: だまし回避と精度向上
- 厳格なリスク管理: 想定外への対処
実践チェックリスト
パターン確認時
- パターンは教科書通りの形か
- 出来高は伴っているか
- 上位足でも同じ方向性か
- 重要なサポレジ付近か
- 他の指標も同方向か
ローソク足パターンは市場参加者の心理を映す鏡です。パターンの背景にある投資家心理を理解し、他の分析手法と組み合わせることで、より精度の高い投資判断が可能になります。投資は自己責任で行い、余剰資金での取引を心がけましょう。
関連記事
※効果には個人差があります。 ※体験談は個人の感想であり、効果を保証するものではありません。